2018.01.29更新

日本で最も感染が多いクラミジアと治療薬ジスロマック

クラミジアは日本国内で最も患者数の多い性病として知られており、実に感染者数は100万人を超えると推測されています。
症状には性器の違和感や排尿時の痛みが出ます。
オリモノの増加など典型的ですが、ほとんど自覚症状の無い場合も珍しくないとされているのです。
クラミジアの原因菌は独立して空気中で生存することは出来ません。
性器粘膜の湿潤舌環境があるこそ活性を獲得するのであって、感染経路には性交などの粘膜同士の接触行為が殆どで、空気感染するもありません。
そこでコンドームを装着しない性行為が感染経路として最も重要です。

性行為を行った場合の感染率は50%以上に上ると見られていますが、自覚症状が軽く済んでいることも多く、クラミジア感染に対する警戒心は低いと言わざるを得ません。
またクラミジアには1-3週間ほどの潜伏期間があり、性行為後、症状が現れるまでの間に、比較的時間がかかるのでなおさら、性病の危険性を自覚することが難しいと言う特徴もあるのです。
性生活を持つ方であれば、誰でもクラミジア感染のリスクに曝されていることは、常に念頭に置くべきでしょう。

クラミジアは細菌感染を原因とする性病なので抗菌作用を持つ抗生物質による治療が行われます。
治療薬にはニューキロノン系抗生物質のクラビットを使用するのがかつては一般的でした。
しかしクラビットに対する耐性を持ったクラミジアが増加したため、現在ではジスロマック錠が使用されるのが一般的になっています。
ジスロマックはマクロライド系抗生物質に属し、病原細菌の蛋白質合成を阻害することで、増殖を抑制し抗菌作用を発揮するのです。
治療開始から完治するまで3-4週間必要です。

治療期間中は症状が治まっても、感染のリスクが残っているので、性行為を行うことは禁忌とされています。
せっかく治癒したのに再感染してしまう事態を防止するために、パートーも同時にクラミジア治療を受けることが賢明です。

抗生物質のクラビットも効果的

クラミジアは、性病に対する警戒心と共にコンドームの装着率の低い若い世代に感染患者が多く、発症初期には自覚症状の無い感染患者が感染に気付かず性行為を重ね感染を拡大している性感染症です。
ジスロマックだけで無くクラビットも多くの医療機関で処方されています。

クラビットは、人間の体内に存在しないリボゾームのサブユニットと選択的に結合する事で病原菌の増殖を抑制するタンパク合成阻害薬のジスロマックとは異なります。
II型トポイソメラーゼのDNAジャイレースとIV型トポイソメラーゼの2種類のDNAトポイソメラーゼに作用するDNAジャイレース阻害薬です。
クラビットは、ニューキノロン系抗生物質のレボフロキサシンを主成分とする医薬品です。
マクロライド系抗生物質のアジスロマイシンを主成分として主にグラム陽性菌に有効なジスロマックに対して、グラム陰性菌全般にも有効な事から適応する抗菌スペクトルが広い特徴があります。

クラビットは、生命維持に不可欠な遺伝子情報が内包されている2重鎖構造のDNAを切断する事で複製のプロセスを正確かつ効率良く促進するII型トポイソメラーゼのDNAジャイレースの働きを阻害します。
病原菌クラミジア・トラコマティスの増殖を抑制すると共にII型トポイソメラーゼのDNAジャイレースを阻害する事で病原菌のDNA修復を滞らせ死滅させると共に症状を改善する医薬効果を発揮します。
クラビットは、複製された病原菌のDNAの絡まりを切断と再結合で正常な状態に戻すIV型トポイソメラーゼも働きを阻害する医薬効果もあります。
IV型トポイソメラーゼの働きが阻害される事によって複製されたDNAは絡まったままなので複製されたDNAの正常な分配が不可能となり、病原菌クラミジア・トラコマティスの増殖が抑制されます。

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